外に向かう詩
- tachibana izumi
- 2021年12月28日
- 読了時間: 1分
第17回現代詩賞の発表号である文芸思潮82号が届きました。
改めまして、優秀賞を受賞しております。選評のお言葉もありがたくて、肌が熱くなるのを感じました。

どこかの賞に応募するようになって、今年で三年目。選評や他の作品に目を通すようになったのはこの春からのこと。
それまでは自分の書くものにさえ誠実であればいいと思っていました。

でも二年の試用期間でわかったのは、だいたいどこでも「佳作」止まりだということ。
それでようやく今年、外にある詩に目が向いたのでした。
嬉しかったのは、そこにはたくさんの素晴らしい書き手がいて、またそれを選び出すだけのたしかな眼があって、そこに届くにはどうすればいいのだろうと思えたこと。
初めて「詩」がわからなくなった一年でした。だけどそれがとても嬉しい一年。
今、これまでで一番、詩をおもしろいと感じています。
今年初めの抱負に「明け渡る」と掲げていたのですが、その感覚がまさにぴたりと当てはまります。
これから書くものが、自分自身楽しみだと思える。いい年の瀬。



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